キリスト教を題材にした「塩狩峠」。ラストに青年が取った行動に涙しました。

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塩狩峠 | 三浦綾子


33歳 | 女性 | 主婦 | KUROGOMA

三浦綾子作品を何作か読んだので、次はと思って手に取った作品が「塩狩峠」でした。
一人の青年が幼少期から成長していく過程を描いた作品です。
主人公の青年・信夫は、母親のいない家庭で育ちますが、ある時、父親から死んだと言われていた母親が生きていると言うことを聞かされます。
しかも妹もいるということを聞きます。
信夫の母が家を出た理由は、ヤソと忌み嫌われていたキリスト教徒だったことが、血筋や伝統を大切にする祖母にばれてしまい家を出ざるを得なかったからです。
祖母に育てられていたも同然の信夫はキリスト教徒である母や妹に壁を感じるのですが、その後成長すると共に考えを変えていきます。
私は宗教について深く考えたことがありませんでしたが、信夫と共にキリスト教というものが何かと言うことを読んでいく中で考えていくようになりました。
そもそも信夫はかなり真面目で一本筋の通った男のように感じます。
だからこそ、意味もなく母親や妹に関して壁を感じてしまうことがずっと心に残っているような気がします。
信夫は成長していく中で、様々な人と出会い、またキリスト教についても知っていきます。
東京から北海道へと一人行き、そこでもキリスト教について考えを深めていくことになります。
ここで同僚が給料袋を盗む事件が起こるのですが、そんな同僚の側に立ち真面目に向き合うところは、自分が知らず知らずのうちにおごってしまうことがあると言うことを実感して、すごく反省してしまいました。
その後塩狩峠で起こる事件は、読んでいて自然に涙が出てしまいました。
神様は乗り越えられない試練を与えないと言いますが、どうやったらこの事件は乗り越えられたのでしょうか。
これは、何度も読みたくなる作品です。

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