直木賞作品でもある、東野圭吾さんの代表作の「容疑者Xの献身」

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容疑者Xの献身 | 東野圭吾


40歳 | 女性 | 主婦 | ゆきちゃんねる

自分が思いを寄せている人の為に、見ず知らずの人を殺してしまうという身勝手で自分本位過ぎる、主人公の犯行。
狂気な男の残虐な殺人事件のはずが、読み終えると何故か、感動で涙が止まらなくなる。
推理小説を超えて、一人の男の、愚直すぎる愛の小説のようでした。
ほとんど、関わりのない隣の住人を勝手に好きになって、危害を加えることはないので、ストーカーではないけれど、見方によっては、想ってるだけの大人しいストーカーのような、そう思う人もいると思います。好きな人を守る為に、見ず知らずの人を殺してしまう狂気な犯行をしてしまい、自分の人生を壊してしまう。馬鹿な男とも思いますが、私は、そこまで一人の人を愛して、ただの一方通行の愛を貫く主人公を、少し羨ましく思い共感はできないけど、自分はそこまで、人を愛せるのかな?と考えてしまいました。
絶対に見返りを求めてしまうのではないかなと。ましてや、まだ恋愛関係にも至っていない人に対してなら尚更できないなと。
でも、自分に心あたりがなくても、ふと笑顔で挨拶しただけとか、会釈しただけとかそんな何気ない行為が、相手によっては救われたり元気になったりできて、それだけで満足に思える人生もあるんだなと。色々な事を深く考えさせられる作品で、読み終えてから、直木賞作品と知り、やっぱりと思ってしまいました。

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