話題沸騰のハラハラドキドキ歴史超大作「キングダム」

まず、感想として今まで25年以上漫画を何百作品も読んできましたがナンバーワンの漫画だと思っています。大人になって分かる面白さなのかもしれませんが、史実にある程度忠実に構成されていることから奥が深く歴史のダイナイズムを感じる作品となっています。
この作品の魅力を下記2点にまとめてみたいと思います。

①史実に基づきながらもオリジナリティ溢れる創造性
紀元前の春愁戦国時代の物語であることから、歴史を語る資料は具体的では無くその時の出来事を端的に一言で表しているものばかりだと推測します。しかし、キングダムはそこからの作者の創造性がすごいと思います。起結は同じだとしてもその中身に大きな感動的ストーリーを演出し、読者の心を掴んでいるのだと思います。

②際立つキャラクター
主人公の信、政などは当たり前ですが、それを囲むキャラクターの濃さが際立っていると感じます。それぞれが重要な位置付を持っているキャラクターばかりで、特に飛信隊の面々のキャラの濃さ、そして敵キャラも秦国の将軍達を彷彿させるほどの存在感を際立たせています。

何れにせよ、読めば読むほどはまっていくこと間違いなしの作品です。
現在は単行本で59巻まで出ていますが、まだまだ信と政の夢の実現は序盤のように感じます。しかし、それまでの道のりはとてつもなく険しく、読者を何度も唸らせてきたと思います。