「恋文の技術」を読んでみました。好きな人がいるみんなにオススメしたい作品です。

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恋文の技術 | 森見登美彦


29歳 | 男性 | 会社員 | やまちゃん

森見登美彦氏の「恋文の技術」は文学的にも、物語的にもとても素晴らしい作品です。
まず、この作品は普通の小説作品とは大きく異なる部分があります。
それは登場人物のやり取りする手紙の内容のみで話が進むと言う点です。
俗に言う地の文や人の台詞、形容詞などが一切出てこず、ただただ手紙のやり取りだけで話が進む。
それでも物語は進行していき、手紙のやりとりの間で何が行われたのか。
また、登場人物たちはどんな人達なのか。手に取るようにわかります。
こんな変則的な形式の小説で、ここまで物語や人物造形をくっきりと読者の頭に浮かび上がらせることができるのは、
ひとえに森見登美彦先生の文才の成せる技でしかあり得ません。
この作品が素晴らしいのはそんな小説として変則的な部分だけではありません。
手紙を通して伝わってくるユーモラス。また、人が人を想うと言うことの大切さ。
恋文を書いたことがなくても、人のことを好きになったことがある方は共感のできる想いや感情、セリフが
たまりません。
小説を読んで笑いたい方、昔の青春時代を思い出したい方、一風変わった小説が読みたい方、
手紙の書き方を学びたい方、そして恋愛経験のある方。
当てはまる全ての方に読んでほしい素晴らしい小説ですので、ぜひ一度読んで見てください。

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