本当に根深い人種差別問題について考えてみるきっかけになる絵本です。

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ぼくの図書館カード | ウイリアム・ミラー


39歳 | 男性 | パート・アルバイト | しんいち

1920年代のアメリカ南部。黒人の主人公「ぼく」は本を読むのがとても好きな少年でしたが、家は貧しく本を買う余裕はありませんでした。買えないなら図書館に行って本を借りれば…となるところですが、この時代のアメリカ、黒人に図書館を利用できる権利はなかったのです。信じられません。ありえないですね。
 本をたくさん読みたいという気持ちをもったまま大人になった「ぼく」。働きだしたお店で「ぼく」に手を差しのべてくれたのは意外にも白人の同僚でした。その白人の彼は、自分の図書館カードを彼に貸してあげたのです(「ぼく」を自分の代理として本を借りにいってもらうという体で)。
 理解ある白人と「ぼく」とのやりとりは すごく悲しいストーリーの中において唯一気持ちがあたたまるシーンでした。
 黒人が図書館を利用できない時代があったことにとても驚きました。ましてや誰にでも開かれるべき「図書館」という場所で差別が行われていたなんて。人種差別は本当に根深い問題なんだなとあらためて思い知らされました。
 最近また再燃している人種差別問題。自分ごととして考えてみるきっかけになる一冊ではないでしょうか。人種差別の専門家が書いた難しめの本を読むのもいいですが、絵本から得られる気付きもあると思います。みなさんぜひこの絵本を読んでみてくださいね。

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