「紙の月」とてもスリリングでハラハラする小説、映画を見たような気分!

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紙の月 | 角田光代


33歳 | 女性 | 会社員 | えみり

最近あまり読むことのなかった小説ですが、秋らしい季節になったこともあり、図書館でふと目に留まった本を借りてみることにしました。主人公を含めた、主人公にかかわりのあった人達の視点から人生が描かれていきます。
主人公は裕福な家庭に生まれ育ちましたが、夫のふとした際のさりげない一言が気になっています。それは男性ならではの「プライド」で、自分が稼いで食べさせてあげているといった、これまで一般的だったものの考え方です。主人公ははじめその違和感に気づくことができませんでしたが、働きだして自分のお金を手にすることで、自分で買えるものが増えていき、夫にもご飯をごちそうできるようになったところで気づくのです。私はその感覚がとてもよく理解できたので、誰かにこの金銭感覚を分かってもらえて気がしてとても良い気持ちになりました。その後、主人公は銀行に勤めていることから、ふとした瞬間に顧客の金に手を付けてしまいます。すぐに返そうと思っていたものの、その額がエスカレートし、いよいよ返済できなっていく。その感覚もなんとなくわかる気がして、とても自分事のように思えるので、スリリングでハラハラできます。
数時間で一気読みしました。映画を5本見終わったような達成感、疲労感、とても良かったです。

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