伝説の経営者である松下幸之助さんのありがたいお話です。

現在の経営者は、銀行では本人確認をしないで、大手企業だから大丈夫だろうと送金してしまいます。大手企業は大手企業で、本人確認をしないで口座を作ってしまいます。そんなレベルにまで成り下がってしまった経営者に、この本を読んでもらいたいと思いました。

心が洗われる素晴らしいお話が載っていました。私が一番印象に残っているのは、辛抱強さが大切だと言うお話です。確かに、最近の人は忍耐力が弱くて、ちょっとした困難にも悲鳴をあげている感じがします。困難に対して、周りや社会を非難するのではなくて、精進して自分の力を蓄えて解決していく事が大切だとも書かれていて、現代人の弱さ、気迫の無さに気付かされました。自分に気迫があるのだろうか、ちょっとした困難にこらえて対応しているだろうかと、これからは確認していこうと思いました。

おごりが勘違いを生む事にも気づかされました。自分は銀行の経営者だと威張っているから、基本的なミスをすると思いました。世間に銀行の仕事をさせてもらっているという謙虚な気持ちがあれば、一つ一つ丁寧に対応して、ミスが減っていくのだと思いました。このような悟らせてくれるお話がたくさん詰まった良書だと思いました。