今敏監督ファンだからこそ、「パプリカ」を本当に楽しめました。

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パプリカ | 筒井康隆


27歳 | 女性 | 会社員 | 半田ふみ

私は今敏監督のアニメ映画「パプリカ」のファンです。
この書籍に出会ったのは偶然ですが…帯にでかでかと「ヤバい方のパプリカ」って書いてあったら、パプリカファンは買っちゃうでしょう!(笑)
原作も映画も、ベースとなる設定はほぼ一緒でした。ざっくり言えば、美しき研究者にしてサイコセラピスト・千葉敦子が、夢探偵・パプリカに扮し、他人の夢に侵入できる装置「DCミニ」を巡って奔走するSF作品です。でも、ストーリーは異なっている部分が多いです。
映画にはなかったストーリーが多い。なのに読んでいると、頭の中で映画の絵柄で再生される。
そこが面白くて、思わず一気読みしてしまいました。
映画よりも、人間関係はより官能的に、夢の中や精神疾患の描写はより支離滅裂で恐ろしく感じられました。特にセリフ回し!全く意味不明なのに、何か意味があるように見え、意味を見出そうとするほど読み手の精神もからめとられるような…とにかく絶妙なセリフ回しが印象的で、読んでいて惹きこまれました。
特に終盤の展開は、映画とはかなり異なります。人間関係がこんな風になり得るんだ…と思うと、少々恐ろしくもなりましたが…最後のあっけらかんとした雰囲気、その一方での曖昧さがまた、この作品らしくて好きです。

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