東野圭吾著「聖女の救済」。聖女のような女性が事件を起こした動機が切ないです。

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聖女の救済 | 東野圭吾


29歳 | 女性 | パート・アルバイト | miwa0705

聖女のように欠点がなく完璧な女性が容疑者の本作。
取り調べをした草彅は彼女に惹かれ始め、捜査への影響を恐れた内海薫が湯川に事件の事を伝えるのでした。
面白がる湯川でしたが、容疑者の鉄壁のアリバイはどうやっても崩せません。
草彅は容疑者の家に頻繁に通い、植木鉢の花に水を上げたりといつも以上に献身的なのが面白かったです。
結局、事件と証拠として回収されたのは容疑者が草彅に捨ててもらったと思っていたジョーロ代わりの空き缶。
殺した動機は、どうしても子どもが欲しかった結婚相手の男性が子どもが出来なかった場合の結婚生活を1年というリミットを付きたからでした。
もともと子どもが出来なかった容疑者は、1年間尽くし続け、正に聖女のように完璧な女性で有り続けたところが切ない。
けれど、結局1年後に離婚を言い渡されたことで殺人計画を実行。
1年間生かしていた「救済」が終わった時の台詞が特に印象的で、ゾッとしました。
現実的ではない無理があるトリックだと言われていますが、個人的に1年をかけて計画していた女の執念がすごい。
恋愛感情があったかどうかは何とも言えませんが、特別な感情を持っていたであろう草彅の心境も切なかったです。
物語の最後、容疑者が妊娠していた結婚相手の浮気相手に産むように言ったのがある意味の救いだと思いました。

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