本格推理の古典「皇帝のかぎ煙草入れ」を読んでみたらとても面白かった!

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皇帝のかぎ煙草入れ | ジョン・ディクスン・カー


39歳 | 男性 | 会社員 | ザルツブルグ博士

昔、本格推理ミステリが好きだったころがあって、最近は読んでいなかったのですが、久しぶりに読みたくなり読んだのがこの作品です。
本格推理ミステリとは作中に謎を解くすべての要素が提示されていて犯人を読者が当てる楽しみを味わえるという分野です。
その分野の中の巨匠であるジョン・ディクスン・カーは以前から読みたかったのです。
古典なので読みにくいかなと思っていたのですが、読みだしてみるとこれがとてもサクサクと読めて古さを感じさせないので驚きました。
複雑な話ではなく、教養がなくても楽しめるので非常に楽しめました。推理小説は人物が描けていないという批判もありますが、この作品は人物描写や状況説明などもとても美しい文体で表現されていてスバラシイと思いました。
そして肝心の事件のトリックにも見事に騙されました。まさかという人が犯人で、ありえないと思ったが最初から読み返してみると確かに書いてある。と目から鱗が落ちまくりました。
久しぶりに本格推理を読んでみて、またほかにも読んでみたいなと思えました。海外の作品は翻訳の問題があってなかなか読みにくいものが多いですが、大家と言える人のものは読んでおいて損はないなと思いました。

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