ミステリー作品の古典にして名作「毒入りチョコレート事件」

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毒入りチョコレート事件 | アントニイ・バークリー


27歳 | 女性 | 会社員 | 半田ふみ

ミステリー作品の古典にして、不朽の名作と名高いこの作品。
ミステリー作品好きとしては、一度は読んでおいた方が良いかな、と思い、手を伸ばしてみました。が、最初は少々読みにくさを感じました。それもそのはず、この作品は1929年に発表された作品なのです。同じ日本でさえ、100年近く前に発行された書籍は読みにくいもの。上手に翻訳してあるとはいえ、国家と時代を隔てた作品の、独特の言い回しには戸惑うことも多々ありました。
しかし、それらの点をなんとかかわしながら読み進めていくうちに、どんどんこの作品にのめりこんでいきました。
この作品は、タイトルにもある「毒入りチョコレート事件」を、ミステリーマニアで構成された会のみんなで解いてみよう、というテーマの物語です。毒入りチョコレート事件とは、とある夫婦が毒入りチョコレートを食べてしまい、夫は助かったものの夫人が死亡するという痛ましい、しかし言ってしまえば一見単純に見える事件でした。しかし、さまざまな証言や物証がありながら、ロンドン警視庁もお手上げ状態だったのです。
そこで、「犯罪研究会」のメンバーはそれぞれ独自に事件を調べ、推理を1人ずつ発表していくのですが、この推理が非常に面白い。ものの見事に、全員バラバラの結論を持ってくるのですから。
しかも、彼らの話を聞いているうちに、そのどれもが真実に思えてくるのだから不思議です。真実はひとつしかないはずなのに…。
読者の推理や憶測を、早い段階で潰しにくる点もまた面白く、気づいたらページをめくる手が止まらなくなっていました。

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