好みが分かれる「消滅世界」私は未来を感じた

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消滅世界 | 村田紗耶香


49歳 | 女性 | パート・アルバイト | 花

この本を手に取ったのはタイトルの衝撃さとコンビニ人間の他にはどういうのを書いているのか?という興味で購入。
レビューを先に読んでしまったのですが「気持ち悪い」「怖い」という意見が大半を占めていました。
未来の世界(?)違う世界(?)の出産は大きく形を変えて家族の定義も変わっているという話です。
結婚したら、結婚相手と体外受精で子供を作れる。セックスは昔交尾とよばれた下品なものになって、夫婦間ではしない。
恋人とも交尾はしない。夫婦と恋人は別物で、セックスと子作りも別物という世界。
それ専門の都市が存在して実験が行われている。
主人公は両親との交尾で生まれた子供。性行為に興味があるものの、周りには同じような人がいないというある意味孤独な女性。
実験都市に夫と引っ越しすると、男性でも出産が可能になっていたので夫が子供を産む事になります。
生まれてきた子供たちは、全ての人の「こども」で子供にとっては全ての大人が「おかあさん」と呼ばれています。
気色悪いと思う人が大半なのも納得できるけれど、この先の未来はそうなっていくんじゃないだろうか?と思ってしまう。
少子化が進み、人工授精の技術も高度になった今。
そういう未来が待っているかもしれないよ。そう問われているような一冊でした。

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