昭和のドタバタエンタメ小説「悦っちゃん」

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悦っちゃん | 獅子文六


32歳 | 女性 | 自営業 | ジジ

獅子文六をご存知ですか?
夏目漱石、森鴎外、太宰治、宮沢賢治…など乃有名作家のように教科書に載らない、けれどとってもキュートでモダンで最高に面白い、そんな作品を生み出した作家です。

今回レビューする悦っちゃんは、戦前の東京が舞台。
おしゃまな女の子悦っちゃん(某ぼーっと生きてんじゃねえのあの子に見た目が似てる)と、その父親の禄さん、そしてひょんなことから2人と出会う鏡子さんの三人を軸にしたドタバタラブコメディー。

本当に昭和初期に書かれたの?と驚くくらい言葉遣いが現代とほとんど変わらない読みやすさ(さすがに時代を感じる言い回しが全く出てこないわけではないですが)、朝の連続テレビ小説のような爽やかな楽しさ、昭和初期の東京の暮らし、悪役ですら可愛らしく感じてしまう魅力的な登場人物、そして最後の大円団。

世界中が暗いニュースに包まれ、私自身も外に出られないストレスや先行きの不安を感じていた時に、この本を開いて現実逃避をしていました。
ちいさいながらもつんと鼻を上げて、独特の声でお歌を歌い、自分で道を切り開いていく(けれど行方不明になったパパが見つかれば子供らしく泣いてしまう、パパが大好きな)悦っちゃんは、私のミューズのひとりです。

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