ソードアート・オンライン、人気No.1作品の原点

人気No.1ラノベと名高い作品ながら、原作未読だったため読んでみました。
その結果、もっと早く読むべきだったと非常に後悔しました。
物語の大部分が一般的なRPG要素で構成されており、小難しい説明が全くありません。
そのため、判断基準や戦闘状況が推察しやすく、スルスルと読み進められました。
また、前述の利点により、他の作品と比べて説明部分が簡略化されており、余剰分を心理描写に費やれされている点も特徴的です
特に異世界転生作品に散見される非日常に対する興奮などの感情は皆無です。
如実に描かれた人間の醜い内面が描かれており、デスゲームの極限状態がリアルに伝わりました。
一方で、アニメでは激しい剣撃の応酬としか認識できなかったバトルシーンについても、キリトが何故その行動を選んだか？という駆け引きの部分が丁寧に説明されていました。
また、映像上ではカッコ良さが際立ち、気にも留めなかったキリトの心情にも触れられました。
強さの骨子たる、繊細で機敏な心と仮想世界への愛に満ちた内面を知ることができ大変満足しています。
学生時代に本作に触れておけば、数多のゲーム世界を冒険する意味を噛み締めながらプレイ出来たのに……と後悔しています。